再生ゴム
再生ゴムとは
加硫ゴムに熱、圧力及び物理的に処理を加え、再び粘着性、可塑性を与えて原料ゴムと同様の目的で利用できる様にしたものです。
再生ゴム配合時のメリットとして以下の様な事が挙げられます。
- 可塑性に優れており、また配合剤をよく分散しているので混練時の動力消費が少ない。
- ゴムの流れがよくなる為、分出し、押出工程が容易になる。
- 加工時の膨張及び収縮が少ないので加工が容易になる。
- 可塑性が安定しており混練等によって受ける影響が少ないので、製品の均一性保持が高い。
- 熱感受性が少ないので加工中や加硫時の型崩れが起こりにくい。
- 加工中の発熱が少ないのでスコーチ*1が起こりにくい。
- 加硫速度の変化が少なく、また平たん性が有るので加硫に安定性がある。
- 過加硫時に起こる軟化現象(加硫戻り)が起こりにくい。
- タイヤ再生ゴムは大型タイヤを主原料としている為、カーボン、酸化亜鉛の配合量を節約できる。
- プレス加硫時でもゴム流れが良い為、製品に傷が出来にくく作業が容易になる。
- 耐老化性、耐油性に優れている。
- 硫黄のブルーム*2が少ない。
*1 配合ゴムの貯蔵中や加硫行程前の作業中に、初期加硫してしまう現象
*2 薬品等が表面に滲み出す現象